LNG不足、老朽火力発電所の廃止などの事情があるようですが、2021年の夏と冬は電力供給が厳しいと言われています。
電気は無駄が無いように使いたいものですが、最近非接触充電器を購入しました。ケーブルをつなげて充電するよりも効率が悪くて電力の無駄なのですが、防水のスマホカバーを使っているとケーブルをつなげるのはかなり面倒なのです。
効率の悪さはしょうがないとして、気になるのは充電していない状態でどのぐらい無駄に電力を使っているのか、という点です。使わないときにはテーブルタップのスイッチをOFFにできますが、充電しているつもりだったのに電源がはいっていなかった、という事態も想像できます。
10年前に作った「交流探訪」という電力測定システムを押し入れから引っ張り出しましたが、PCが古くなったり引っ越しがあったりでプログラムはどこかへ行ってしまいました。幸いブログ記事にブロックダイアグラムが残っていたので簡単に作成することができました。また、いつ使うか分からないので今回はプログラム(LabVIEW2020版)もここに残しておこうと思います。
URD社の交流電圧センサー(APT-2S)と交流電流センサー(CTL-10-CLS)を使ってNI USB-6008で測定します。
交流電圧センサー
交流電流センサー
NI USB-6008
測定系全体
家庭で使っている全電力を測定ために電流センサーを2個接続していますが、個々の電気器具の電力を測定するときには1個だけ使います。電流センサーには負荷抵抗(402Ω)を接続して負荷抵抗に発生する電圧を測定しています。
非接触充電器を測定している状態の配線
電圧センサーは直接コンセントに接続します。電流センサーは中継ケーブルの一部を分離して片側をクランプします。測定する機器を中継ケーブルに接続します。
充電中の状態
待機中の測定結果
充電中の測定結果
ブロックダイアグラム
電圧センサーの係数は200(仕様書指定値)、電流センサーの係数は6.44(実測データ)を使っています。
充電していないときの電力は0Wから0.8Wの間をフラフラしていました。電力が危機的な状況の時は電源を切ろうと思いますが、普段はそのままにしておいても良いかなと思いました。