お堅い資料で大変恐縮ですが、TSNに関する誤解について、まとめたペーパを公開します。
概要
昨今,Ethernetは計測制御⽤のバスとして主要な地位を確保している.ところが,標準のEthernetはデータ送受信のリアルタイム性が低く,遅延や同期上の課題が⽣じる.一方,産業⽤Ethernetは,リアルタイム性を⾼めるための独⾃の仕組みを採⽤しているが,標準Ethernetを採⽤しているITシステムとの相互接続ができないという課題がある.この課題に対処するために,標準Ethernetの拡張規格であるTSN(Time-Sensitive Networking)と呼ばれる次世代Ethernet規格の策定が進められてきた.本稿では,計測器メーカとして規格策定に関与してきた弊社の視点から,TSNの規格策定の背景と技術的概要を説明し,国内で見聞きしたよくある誤解と計測制御アプリケーションへの応⽤例を紹介する.
添付ファイル
MSCS2020_TSN_Okada.pdf