09-15-2011 10:58 PM
お世話になっております。
Labviewを用いてペルチェの温度制御を行いたいと考えております。
PID制御で参考となるような、プログラムはありますでしょうか。
使用するデバイスは、NI9213とNI9263です。
また、以前の質問にありました、
温度計測チュートリアルのリンクが切れておりましたので更新願います。
解決済! 解決策の投稿を見る。
09-19-2011 08:41 AM
NI 9263 のアナログ出力モジュールは、他の多くのLabVIEWの機器と同様、
基本的に「電圧出力」で、電流としては1chあたり1mAまでしかドライブできないようなので、
とてもペルチェの駆動は出来ないのではないかと思います。
電圧信号出力は、通常は後段は高インピーダンスな電圧信号入力が想定されており、
電流駆動することは想定しておらず、そのままでは小さなLEDを灯すのが精一杯です。
電圧増幅や電流駆動が必要なら、後段でアンプなりトランジスタなりの回路を足して処理、
ということになります。
ペルチェ素子自体はとても直流抵抗が低く(1Ω前後)、数Vで数Aといったレベルでの
「電流駆動」が必要です。
お使いの構成では、PID制御プログラムを組んでも、ペルチェは駆動できないと思われ、
ハード面での検討が必要と思います。
以前の質問というと、
のことでしょうか。
こちらで紹介されているNI PXI-4130 なら、2Aまでは電流を出せるようですので、やや小さめの
ペルチェなら駆動可能ですが、PXIベースですのでPXIシャーシ構成になり、かなり限定的です。
また、勿論、PID制御部分は自分でプログラムを作らなければなりません。
NI PXI-4130 のお値段を考えると、「ペルチェコントローラ」を購入したほうが良さそうに見えます。
ペルチェコントローラなら当然、数Aレベルのペルチェ駆動電流は出せますし、温度センサを
接続するチャンネルもあるので、コントローラが勝手にPIDなどで制御を掛けますから、
PCなどからRS-232Cなどで「ON/OFF」とか「設定温度」とかのコマンドを投げてやれば良いです。
勿論、シリアル通信、GPIB、Ethernetなどの通信で制御することは、LabVIEWで可能です。
VISAが入っていれば非常に簡便です。
09-22-2011 12:13 AM
返信が遅れました。
必要な電圧は3V程度まで、電流は1Aを予定しておりますので回路をたすことで検討してみます。
なにぶん12chのペルチェのPID制御になりますのでペルチェコントーラを買うわけにもいかず・・・
ご回答ありがとうございました。
09-23-2011 09:05 AM
>必要な電圧は3V程度まで、電流は1Aを予定しておりますので回路をたすことで検討してみます。
>なにぶん12chのペルチェのPID制御になりますのでペルチェコントーラを買うわけにもいかず・・・
12chなのですね。4chのペルチェコントローラもあるようですが、それを3台買うのも厳しいですね・・・
駆動回路は別途検討されるとのことなので蛇足になりますが、1Aとなるとパワーアンプ、パワートランジスタの
範疇になってきますし(場合によりちゃんと要放熱)、NI 9263 の1mAの出力信号からは、トランジスタ2段分
(又はオペアンプ+パワートランジスタなど)で増幅、とか、制御の用途によっては正負出力に対応とか、
電源も、ペルチェだけで12ch分max12Aは最低限供給できる必要があり、中程度の電源は必要に
なるかも知れません。
ペルチェの制御回路は、温度センサからフィードバックをかけるところも含めていろいろ回路例が
紹介されていますが、いずれもペルチェ出力の最終段の電流確保がキーになっているようです。
あるいは、MAXIM社のMAX1978というICもあり、温度センサとペルチェをつないでPID制御もしてくれる、
パワーMOSFET内蔵のIC(電流出力±3A)もあるようですが・・・
(ペルチェ駆動回路は私も一度はこしらえてみたい回路の1つですが)