お世話になります。
差動と基準化シングルエンドの測定が混在するMシリーズボードにおいて、
あるchへの過電圧印加が、他chへ影響が出ている状況を確認しました。
しかし、現象の具体的なロジックが判らず、恒久対策に悩んでいます。
御教授頂きたく、よろしくお願い致します。
<詳細>
・機器構成
PXIシャーシ:PXI-1033
PXI-6255 -> Connector0 -> SCB-68(No.1)
-> Connector1 -> SCB-68(No.2)
SCB-68(No.1) Pin#8-Pin#9から、+5Vを取り出し、
SCB-68(No.2) AI36(Pin#55)-AI44(Pin#21)へ接続、差動測定する。(各バイアス抵抗100kΩはフリーランド実装で"AI GND"(Pin#22)へ接続)
ただし、AI44へ接続した"D GND"(Pin#9)は、AI32,AI34,AI35の(V-)測定側ch(AI40,AI42,AI43)へショートさせる。
AI32, AI34, AI35を未接続のまま差動測定する。
AI32,AI40, AI42, AI35,AI33の各バイアス抵抗100kΩはSCB-68(No.2)のバイアス抵抗用パターンへ接続し、
AI34は中央のフリーランドで100kΩを"AI GND"(Pin#22)に接続する。
AI64(Pin#42)-AI GND(Pin#9)に基準化シングルエンド測定の配線を施すが、測定は行わない。
・状況
基準化シングルエンド配線のAI64に過電圧(DC15V)が印加された際、
バイアス抵抗を接続しただけのAI32,AI34,AI35がDC2Vオフセットする。
さらにAI32,AI34,AI35に対し差動測定を開始すると、
AI32がDC15Vに張り付き(AI32_wave.jpg)、AI34,AI35がサンプリング時間(300ms=500kHz×150S)の間DC15Vに張り付くが、
計測時間(300ms)が過ぎると7.28Vに急降下後、240msかけて5.36Vに降下しその状態を維持する。(AI34_wave.jpg)
また、Pin#8の+5V出力を保護しているFuse(800mA)が溶断している。
これらの状態は、過電圧(DC15V)が印加されたAI64の接続を遮断すると、正常値(差動測定でほぼ0V)となる。
・質問
なぜ、AI32,AI34,AI35において、このような電圧値が計測されるのか、御教授頂きたく、よろしくお願い致します。